特別連載 ダーティ・松本×永山薫 エロ魂!と我が棲春の日々(9)

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■ついにエロ漫画に開眼!

永山 『秘密捜査官』と並行して、文芸館の『漫画ダイナマイト』でも描く。
松本 そちらは普通のエロ漫画です。適当に描いたら、文句も言われずに、好きに描かせてくれたんで、打ち合わせの何にもなし。打ち合わせ一度もやったことがない。
永山 その代わりジュースを一度もくれない(笑)。
松本 そうそう(笑)。文芸館は5階ですよ。
永山 5階まで階段で上がってジュースも出ない、お茶も出ない。前回も描いてますね。くり返しギャグになってる(笑)。
ジュース
松本 編集の児島さんが冷蔵庫開けるから、くれるのかなあって思ってると自分だけ飲む。そういうことだけ憶えている(笑)。編集は児島さんと、もう一人くらいでやって、奥さんが家で経理やってる感じでしたね。『漫画ダイナマイト』一冊と、行く行く発展して三冊くらいになったこともあったけどね、基本的に『漫画ダイナマイト』オンリーでした。バックが辰巳出版だから大丈夫。前回、日晴社潰れちゃったけど。今回は大丈夫(笑)。
永山 この『密室のおとし穴』は『漫画ダイナマイト』で。第何作目になるんですか?
th_恍惚の落とし穴
松本 最初一本放り込んで、好きにやらせてくれるんで、二本目かな。次はもっと、すごいのを描いてやろうと。そうか、自分がもっと観たいのを描いていいんだ。それが金になる。こんないいことがあるのか(笑)。という喜びに目覚めたんですね。
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永山 すごいですね。「何故人類は寝なければならないのか」
松本 そう! もう寝たくないくらい描きたくなった。
永山 これ、おいくつくらいの時ですか。
松本 えーっと、25、6。
永山 まだまだ元気だった。
松本 楽しかった。こんな楽しいことしていいんだって感じだよね。基本ですね。エロ漫画描く人みんな。描きたいエロを自分で作り出すことできる。素晴らしい。描き方を覚えたわけじゃない。エロ漫画を描く楽しさを覚えた。エロ漫画の描き方に開眼したんじゃなくって、こんな楽しいものがあるんだということに開眼した。
永山 原著152ページの地球のあれは『2001年宇宙の旅』(※1)の導入部ですね。


松本 そうそう、それで猿が手にした最初の道具、骨が最後、宇宙ステーションになって、『美しき青きドナウ』が流れる。この場合はペンになる。「エロ漫画は頭で描くな股間で描け!」基本です。

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永山 「股間で描け」って、こないだ栗鳥巣さん(※2)に股間で似顔絵を描かれた。
松本 あの人は天才だ。
永山 『密室のおとし穴』は単行本に入ってますか?
松本 入ってます。単行本『私刑狂死曲』(久保書店、1986年)(※3)に収録。CD-R版は、私のサイトで。表紙だけでも、データ送りますよ。
永山 お願いします。というわけで、次回はダー松先生がとんでもないムチャ振りをされるの巻です。
松本 あと、新刊『母娘ピアス・刺姦!』(※4)が出たので、宣伝しておいてください。
永山 了解です。バンバン売りましょう!


■脚註
※1:『2001年宇宙の旅』(スタンリー・キューブリック監督、1968年)はキューブリックとアーサー・C・クラークの原作。その後のSFに多大なる影響与えた。

※2:栗鳥巣はストリッパー。ダー松先生メインゲストのイベントに共演、性器に筆を固定して似顔絵を描くという超絶技巧の持ち主。

※3:『私刑狂死曲』(久保書店、1986年)

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※3:『母娘ピアス・刺姦!』(久保書店)。6月10日発売だが、何故かAmazonでは入荷していない模様。
購入は、
①久保書店直販ページ。ワールドコミックス MAX 母娘ピアス刺姦!
e-hon
丸善&ジュンク堂
DMM
ヨドバシ

著者による紹介ページ
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