■東5ホール。入口入ってすぐ、左側壁、企業出展⑨で発売します
最悪の外道進行となった『マンガ論争Sp.02』も、デッドライン(これ切っちゃうと冗談抜きで新刊落ちになりますよ、工場長怒ってますよ!というライン)5分前という、全方位土下座編集で、というか、主に印刷工場の神対応のおかげさまをもちまして、なんとかコミティアに間に合いそうです。
今回の山場は、なんと言っても4月29日のニコニコ超会議。校了直前に、幕張メッセに行かねばならない。編集長(オレ)は楽屋で山田太郎議員にツッコミ入れて苦笑されたり、壇上で「オマエら欧米の方が間違ってると教えてやらんとイカン」と大言壮語して呆れられたり、自民党ブースに行って荻野浩次郎さんにエールを送ったりしつつ、とっとと撤収しましたが、佐藤副編は居残りで表現の自由を守る党の党大会まで取材。時間が大幅に削られました。しかも校了予定日に何故か編集長(オレ)は4時間ほど仕事場から消えるという謎行動。さらにDTP最終走者の佐藤副編が編集後記に本人が書いているようなポカをやらかし、編集長は印刷会社に泣きを入れつつ副編に「時間ねーぞ!」と喚くという激修羅場でありました。
かくしてなんとかなった『マンガ論争Sp.02』は、予想以上の充実した内容に仕上がりました(自画自賛)。もう編集長(オレ)は巻頭から一連の国連の勧告に文句をつけ、実はその根っ子にある(と前から批判している)アメリカ国務省報告について触れ、二種類の「報道の自由度ランキング」について書いております。
国連は中立公正の国際調停機関ではないし、たかだか一週間程度来日調査して何が言えるんですかね? まあ、「表現の自由」のケイ教授はブキッキオさんや女子差別撤廃委員会のお陰でワリ喰っちゃったなあ、とも思います。しかも日本のマスメディアは自分に取って都合の悪い事は聞かなかったにするわけです。
さて、第1特集「マンガと政治」でスポットライトを当てた人物は、まず荻野浩次郎さん。本サイトで先行公開したインタビューのロングバージョンを掲載しました。こういう人がいるから自民党ってフトコロ深いよなあと思います。もう一人は山田太郎議員。こちらは今年に入ってからのメディアフォーラムから党大会まで追っかけさせていただきました。もちろん「おおさか維新二日で離党」の件についても触れています。
特定の政治家に偏ってるというご意見もあると思いますが、小誌の方針として「マンガと政治について語ってくれる政治家」の党派も主張も区別しません。なので、自薦他薦ともにアリです。小誌及び本サイト掲載前提でお話をうかがいます。
第2特集「ニュースフラッシュ」では、大阪市のヘイトスピーチ禁止条例と、堺&ファミマの「有害図書」表紙カバー協定についてお知らせします。前者はどこまで抑止効果があるのか? どう運用されるのか? を含め、ある意味大きなテストケースになるでしょう。ヘイトスピーチ禁止法がどういう法律になるかを含め要注目です。ヘイトはマンガに関係ないと言う見方もありますが、すでに「ヘイト」として批判されている作品もあり、無関係ではありません。後者はどう考えてもオカシイ協定で、大阪府青少年条例よりも強烈な表現規制になってしまいます。そもそもコンビニで「有害図書」がどれだけ置かれているのか? 18禁マーク付きのいわゆる表示図書類、大阪府の有害図書類指定を受けた指定図書類はあんまり置かれていないと思います(大阪の人に訊きたい)。小口シール留めも区分陳列も、有害図書だけでなく自主規制図書も含まれているわけです、これを一緒くたにして表紙を見せない処置は過剰な規制と言わざるを得ません。これには雑協も書協も大激怒。
他のニュースは紙幅の都合もあり、ざっくりまとめました。
第3特集「第19回文化庁メディア芸術祭アフターレポート」です。東村アキコさんの大賞受賞の様子、内覧会、さらに、優秀賞受賞の田亀源五郎さんと業田良家さん、新人賞のおくやまゆかさんとネルノダイスキさん、功労賞の清水勲さんのショートインタビューを掲載。「ここまで訊いていいのか?」と思いつつ行った質問にも真摯にお答えいただき、大変ありがたかったです。他では読めない内容だと思いますよ。
第四特集「2016年1〜4月期イベントレポート」は、「蒲田コスプレこれくしょん2016」、「『ルーヴルNo.9 漫画、9番目の芸術』展、記者発表」、「バロン吉元の脈脈脈」、「トークイベント『はだしのゲン』をたのしむ」、「シンポジウム『しなやかな著作権制度に向けて』」、「永野のりこ ここで個展『あなたのいた惑星』」、「モーションコミック公演『音音アテレコライブ』をレポートしました。
少部数限定発売の増刊号ですのでお早めにお求め下さい
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