『活版TOKYO2016』にふらり立ち寄る

7月3日までなのでお早めに……てゆーか、今日までじゃん!

7月3日までなのでお早めに……てゆーか、今日までじゃん!


米沢嘉博記念図書館にて開催中の「アズ50年展」を観て、ふらり神保町に廻って、三井ビルで開催中の「活版TOKYO2016」に立ち寄りました。漫画とあまり関係ないんだけど、ネットで見かけて面白そうだったので。
 中に入ってみると、かなりの人出。イメージ的にはオンリー即売会が近いです。机並べて、活版で印刷したメモ帳とかノートとかカードとかを販売したり、活字組んだり、活字売ったり。中にはマニアックすぎて、よくわかんないブースもありましたが、それはそれで面白い。
手動式卓上活版印刷機。欲しい!

手動式卓上活版印刷機。欲しい!


 ちょっと、触らせてもらったのが、この卓上印刷機「Salama-Antique」。大きな金属盤が目を引きますが、ここにインクを塗って、レバー操作でインクをローラーに塗布し、さらにレバーを操作することによって版面を紙にプレスして印刷するという仕組み。可愛いです。筆者の説明じゃわからんという人は企画・開発・販売の朗文堂さんの公式サイトを見てください。
 筆者は和文タイプで同人誌作って、その流れで写植オペレータ崩れ、つまり平版にかかわる職人だったので、かえって活版に対する憧れが強いんです。
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 こういう活字箱とか見ると「ムッハー」と鼻息が荒くなってしまうわけです。ただ、活版は魅力的だけど大変。和文タイプの活字9ポ一揃いでも相当に重い。本格的な植字工の現場とかも知ってますし。でも、言葉=観念を紙に力づくで押し込む活版はステキです。
 会場では樹脂版を使ったスタンプ的な印刷の実演もありましたし、そういう手軽なところからも活版が見直されていくといいな。
印刷学会出版部さんのブース。

印刷学会出版部さんのブース。


 印刷学会出版部さんのブースの「活版・デザイン・印刷全般」の書籍がなかなか素人目にはマニアックで感動。思わず『印刷用語ハンドブック 基本編』を購入してしまいました。他にも『かな活字の誕生』『活版印刷紀行』など気になる本ばかり。
 今年は予備知識なしで立ち寄りましたが、来年はもう少し予習してから来ようと思いました。ワークショップも面白そうだし、子供連れでも楽しめますよ。


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