「この世界の片隅に」アニメ映画化クラウドファンディング応援企画「トークショー&レイアウト原図展」

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 5月5日、コミティア会場にて開催された、「こうの史代・原作『この世界の片隅に』アニメ映画化(監督・片渕須直)クラウドファンディング応援企画『トークショー&レイアウト原図展』に行ってきました。
 お弁当かっこんで、ギリギリで飛び込んだら、すでにトークショーは満席で立ち見もギチギチという状態。片渕須直監督のお話は、主にロケハンの黒話なのだが、原作冒頭に登場する「すずさん」の視線の先に何があるのか? という超マニアックな視点からスタート。最初は、監督のこだわりっぷりに圧倒されましたが、こうの史代さんのマンガ自体がとんでもないディテールの積み重ねでできていて、当時の呉・広島の地理、街の様子を、考証マニアがぎゃふんといいそうなくらい裏付けしてあることがわかってきます。これは、適当にそれっぽい雰囲気作れば済むという話ではありません。
 しかも、アニメはマンガのコマの外側まで描く必要があります。そのため、監督は膨大な資料を収集し、現地を歩き、作中に登場する戦艦大和の呉軍港入港と出港のスケジュールを調べ上げて、マンガのその挿話の日時を確定するなんてことまでやってしまうわけです。
 はっきり言うけど、狂ってます! あんたらオカシイよ!
 でも、そこまで細部にこだわった結果、「すずさんが、実際にそこにいるように」感じたそうです。
 こうなると作品に期待せざるを得ませんね。というわけで、クラウドファウンディングが継続中なわけです。
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 詳しくはhttps://www.makuake.com/project/konosekai/#で確認していただきたいんですが、すでに目標額を突破しております。すごいことです。しかし、アニメ映画を完成させ、配給するにはまだまだお金がかかります。しかも、支援してくれた人々に対する責任が発生します。制作に詳しい人に訊いてみたら、「自分なら、そんな恐ろしいことはできない」と明言するくらい大変だそうです。それだけに、より一層の支援が必要なんですね。ウチも貧乏なのでロクなことはできませんが、とりあえずレイアウト原図展の物販コーナーで「すずさんてぬぐひ」を買わせていただきました。
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 レイアウト原図展も満員盛況。
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 当時の呉軍港の航空写真とてぬぐい。


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