いよいよ、今度こそ新刊落ちかと覚悟しましたが、デッドライン5分前に入稿。主に、ねこのしっぽさんのご尽力により、新刊が間に合い、コミティア116に参加できました。
　さて、コミティア116の展示は巡回展である『諸星大二郎　マッドメン原画展』と、コミティアとは縁も深いBELNEさんの『BELNE漫画家生活40周年記念展』の二本立てという豪華版。
　売り子しながら、合間を見つけて駆け足での観覧となってしまいましたが、質量ともに充実した内容で、かえすがえすも、ゆっくり観たかったなあというのが正直なところです。

■諸星大二郎　マッドメン原画展

　まず『諸星大二郎　マッドメン原画展』は、京都、博多、北九州、新潟に続いての開催となります。『諸星大二郎 マッドメンの世界』（河出書房新社）のために描き下ろされた『マッドメン』シリーズ新作の原画をはじめ、諸星さんのニューギニア旅行中のスケッチ、旅に同行した写真家・佐藤健寿さんの写真などを展示。漫画は印刷物が最終的な「作品」だという考え方が妥当だと思いますが、原画は原画として漫画家のペンに込めた力を実感できるという魅力があります。佐藤健寿さんの写真も素晴らしいですね。展示用の巨大パネルには緑の樹林を背景に、ほぼ等身大の現実のマッドメンが並んでいる写真には圧倒されました。展示エリア内には、その写真を背景にコドワと波子のパネルが置かれ、記念撮影ができるようになっていました。たまたま宮本大人さん（明治大学国際日本学部准教授）と出会ったので、2ショットを撮ってもらいました。写真見たら、ニューギニアのジャングルで道に迷ったおっさん二人という風情。妙に違和感がない。

■BELNE漫画家生活40周年記念

　隣接したエリアでは『BELNE漫画家生活40周年記念展』が開催中。こちらも超豪華。BELNEさんの同人と商業の原画で一杯なのは当たり前として、別名義みすたべるねなどの仕事の紹介があり、また後進の指導についてもコミティア、新潟コミティアにおけるワークショップの展示、精華大学でのお仕事の展示があり、BELNEさんの全体像を垣間見ることができます。

　皆さんからの花籠に加え、竹宮惠子さんや山本航暉さんのお祝い色紙が華やかな彩りを添えていました。
　展示の写真撮影はBELNEさんに許可をお願いしましたが、たまたま、その場にコミティア実行委員会代表の中村公彦さんがいらっしゃったので2ショットを撮らせてもらいました。

Tweet