漫画の手帖66号が早くも登場

『漫画の手帖66』

『漫画の手帖66』

『漫画の手帖』第66号を御恵投頂きました。同じ漫画系ミニコミとしては大先輩であります。執筆陣も内容もスゴイ。しかも、お値段150円! 太刀打ちできません。
 毎回楽しみにしているのが、まずは小誌でも連載をお願いしている、あびゅうきょさんの「妄言通信」、コチラが本家で、ウチは出張版です。むむむ、こっちで東京オリンピックネタということはウチでは違うネタか? 出張版と言えば「漫棚通信」の出張版はコチラで読めます。今回は「ニッポン『スーパーマン』史」という面白いテーマ。小西優里さんの連載「図書の家の『この漫画を今日は読もう』は「映画『ホフマン物語』から、水野英子の素晴らしき画面の話。」。京都国際マンガミュージアムで開催された「バレエ・マンガ」展に関連した記事ですが、これ読んで思わず『赤い靴』のDVDを図書館で予約してしまいましたよ。映画『ホフマン物語』も当然気になる。むむー観ている時間がないが。笹生那美さんの「『若草』物語」。『若草』というのは昭和40年代の少女漫画研究団体というか新人育成を行っていた「新児童少女漫画界」の機関誌だ。と言っても、永山は全然知らない少女たちのまんが道なので、「うわー、そーだったのか!」の連続なワケですが、とうとう『若草』休刊のところまで時間が進み、連載も最終回! で、いよいよ笹生さんが高校生デビューを果たした(果たす前後からか?)後を描く「漫画家残念物語」が次号より連載開始。すわっ「漫画家残酷物語」か?(違うと思う)。で、たった今、笹生さんのサイト『はみだしひつじ小屋』を確認したら、『「若草」物語〈上〉』は冬コミ新刊(西〝や〟33b、サークル「三原順ファンPARTY」)とのことで、これは買わないと。しかし……西館行けるのか?>自分
 柏木哲夫さんの「啓蒙天国出張版・啓蒙の光」は拝外デモ・カウンター行動の報告、在特会らの唱える「表現の自由」と松江の「はだしのゲン」閲覧制限事件、教育とマンガ、「あまちゃん」三陸鉄道へとつながっていって読ませます。最後に『モーニング』の第34回MANGA OPEN大賞受賞作『いちえふ』(竜田一人)について、反原発集会に参加したこともある柏木さんは、

作品に思うところはすくなからずありますが、まずこのような作品を生み出したことで多くの人間に「福島の現実」を示してみせた作者の功績を認めたいと思います。

と率直に述べています。筆者もあの作品を読みましたが、ルポマンガとしてもうひとつ喰い足らない感じが残りました。ロングバージョンで読みたいというのが正直なところです。
 この他、足立守正さんが延々とマンガ関連映画をリストアップしていく圧巻というほかない連載「ニッポンマンガ実写映画の歩み」、カネオヤサチコさんのルポマンガ「零戦解体見学記」など、「蛭児神建[元]の日常」など超盛りだくさんな内容。コミティア、MGM、コミケットに行ったら漫手を買う。これがマンガ好きの作法ですよ。
(追記)たった今、三五千波さんから、数日中にタコシェなどに配本予定とのお知らせがありました。




 

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