控訴審ハンケツ出ました。ろくでなし子さん裁判

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■傍聴のハードルは高い
 霞ヶ関の東京高裁にろくでなし子さん裁判の傍聴に行ってきました。
 裁判所の門の外には報道陣が詰めかけています。
 何か大きな裁判があるんでしょうか?
 13時30分頃、裁判所入る時に「はい、この先はカメラ、カバンに入れて」と指示されました。
 整理券もらって傍聴の列へ。29番です。何人くらい来るんだろうなーと思っていると、どんどん列が増えて行きます。ざっくり数えて100名。裁判所発表で95名。傍聴できるのは24人。こりゃダメだわ。
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 13時40分締切で、しばし待ち時間があって抽選発表。おっと、当選しちゃったよ。こーゆーところで運を使うオレ。パーティのビンゴでゲーム機当てたり、秋葉原電気街の福引きで特賞当てたりする能力はあるわけです。ちなみに宝くじは全敗です。
 まずは所持品検査がございまして、法廷のある4階でも荷物預けてから、ボディチェック。ケツポッケにつっこんでいたバンダナも「ハンカチ開いて見せてください」と極めて厳重。
 法廷に入ると傍聴席の3〜4割は記者席で、他が一般。左側の被告側の席には弁護団がすでに着席。山口弁護士もいます。しばらくすると、赤のワンピースとベージュのコート姿のろくでなし子さんと、ジャケットにサングラスのマイク・スコットさんがカップルで入廷。スコットさんは傍聴席へ、なし子さんは被告側の席へ。
 14時開廷。なし子さんが証言席に進み、人定質問を受け、判決が言い渡されました。
 検察・弁護側の双方の控訴を棄却。
 要するに一審の判決が維持されるということになります。つまり、デコまん作品は無罪、まんこの3Dデータ提供の方は有罪です。
 個人的にはまんこのデータで劣情を催すような器用な真似ができるのは相当修行を積まないと無理だと思いますが、裁判所的にはまんこデータはワイセツなんですね。
 なし子さん着席後、判決理由の朗読がスタート。
 デコまん無罪に関しては、一審より微妙に前進しているっぽいし、まんこデータについても微妙にマシになった感じがしました。

■一部無罪、次は最高裁で
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 退廷して、裁判所の門外で出待ちしました。入る時に待機していた報道陣がまだいます。
 40分以上待った15時10分頃、なし子さんと弁護団が出てきました。
 すると取材陣が一斉に撮影を開始。なし子さん待ちだったのか!
 なし子さんが拡げた「びろーん(判決等即報用手持幡)」には「一部無罪」の文字。
 そのまま、虎ノ門の説明会場へと移動。一本道なので方向音痴の筆者でも大丈夫だ。

 会場は傍聴抽選漏れで移動した人や、最初から虎ノ門に向かった人々でぎっしり。知り合いもちらほら。
 説明会の詳細は5月6日のCOMITIA120で初売り予定(あくまでも予定!)の『マンガ論争Sp.03』に書きますが、裁判所で寝オチしそうになりながら「こーゆーふーなことを言ってるらしい」と聞いていたのが当たっておりました。
 思い切りざっくりまとめると、

(1)デコまんは無罪。芸術性によってワイセツ性が緩和されているかどうか以前に、デコまんが、まんこから型取りした土台をデコレーションしたものであると知らなければ、原型がまんこだって誰も気付かない。これはもう検察側の言い分を完全否定したことになります。
(2)まんこ3Dデータの配信は有罪。ただし、検察側の「このデータを使って、リアルなまんこが作れるからダメ」というロジックは否定。筆者も「ワイセツなものに加工できるからワイセツなんて論理が通れば、赤貝も鶏肉もアウトにできる」と思っていたので、常識的な判断だと思います。
 ただ、3Dデータがワイセツというのは、リアルまんこの画像を見ても、あまり昂奮できない筆者としては納得できません。

 一応、今日のところは速報ということでここまで。説明会での音声起こしもまだできていないので、5月6日の『マンガ論争Sp.03』をお待ちください。予価1,000円です。
(永山薫)


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