2019-2020年ビッグサイト会場問題、古屋圭司選対本部長(自民)タフネゴシエーションを確約!

th_IMGP0476

 7月1日、秋葉原電気街口前広場。千代田区都議選最後の街頭演説会が開かれました。主役は当然ながら千代田区自民公認候補の中村あやさん(写真上)です。中村さんは、千代田区選出の内田前都議の後継で27歳の若手候補。彼女は表現の自由を守る会のアンケートに対して、ビッグサイト会場問題には「抜本的解決」を選択、表現の自由については「現状よりも、さらに表現の自由に考慮するべきだ」を選択しています。

 千代田区という東京のど真ん中。自民党としては絶対に負けられません。国政選挙並に力を入れています。古屋圭司、下村博文、石原伸晃、丸川珠代などの大物議員に安倍晋三総理という錚々たる応援弁士を投入。こうなると、申し訳ないんですが、中村あや候補が霞んじゃいますね。うーむ、貴重な表現規制反対論者なのに……。

 しかも、登壇予定の選対本部長の古屋圭司衆議院議員がMANGA議連会長としてビッグサイト会場問題について重大発表するらしいという情報が流れていて、そっちの方も超気になる状態。

th_IMGP0516

 さて、実際に現場で古屋会長(写真上)がブチ上げた公約は、二つ。まず、「ナショナルMANGAセンター、メディアセンター構想」。何故か「某大学」と仮名で語っておられましたが、アキバからほど近い駿河台の某大学と連携して作る。これを2020年のポスト・オリパラの重要な柱という位置付けでやりましょうと。これスゴイ話ですね。これまでずっと「いつになったら話が進むんだ?」だったのが、オリンピック後という明確な時期が「公約」されたわけです。

 もう一つが懸案の会場問題については、90万人が来場するモーターショーと130万人規模のコミケを例に挙げて、小池知事やオリンピック組織委員会などに自民党しかできないタフネゴシエーションを行うことを確約しました。これも自民党としての公約ですからメッチャ重いです。具体的に「こういう形で解決、または最小限の影響にとどめる」という話が出なかったのは残念ですが、とにもかくにも前進すること、小池知事、組織委員会がどう応えてくれるのかを含めて期待したいです。

th_IMGP0550

 大トリに登場した安倍総理。演説会の最初から「このハゲー」「心の痛みがわかるかー」という例の一件にからめた野次が飛び、下村博文議員がマイクを握ると「200万円!」と声がかかっていたわけですが、安倍総理が登壇すると「アベ帰れ!」のシュプレヒコールが……。全体のルポは夏コミケ発売予定の『マンガ論争17』でお伝えします。

 なお、古屋会長の演説書き起こしは、仕事が早い『二次元規制問題の備忘録』の「2017年7月1日、古屋圭司自民党選挙対策本部長(MANGA議連会長)による秋葉原演説文字起こし」を参照してください(他力本願)
(永山薫)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です