ヒタヒタと確定申告の時期か近づいてまいりました。
漫画家の皆様、帳簿、領収書、支払い調書などの準備は進んでますか？
いきなりプレッシャーをかけて恐縮ですが、漫画家だけじゃなくフリーランス稼業では確定申告が常に悩みの種。
経験者ならわかってるでしょうが、通常原稿料には所得税がかかります。いちいち作家が税務署に払いに行かなくてもすむように出版社がまとめて「源泉徴収」して、税務署に収めています。昨年までは10％。現在は復興特別所得税が加算されて10.21％（百万円以上は20.42％）に上がりました。原稿料10万円だったら1万210円ですから89790円が手取りとなります。これでイイんなら、そのまんまです。しかし、これでは普通は払いすぎです。納税義務以上の金額を国庫に納めている。御国の為になるならば、それでオッケーという愛国者も多いと思います。が、低収入だと払い過ぎは結構痛い。ちゃんと確定申告すれば、払いすぎた分がバックされます。低収入だったら半分以上戻ってきます。昔、永山の知り合いのライターさんの中には、
「月収分くらい戻ってくるので、一ヶ月遊ぶ」
という人もいました。
ところがどうすればいいのかは、あんまり教えてくれる人がいない。なので、古狸のライター（俺だよ）に訊いたりなんかするわけですね。
「マンガとか本とかに使ったお金、半分くらい経費にしちゃっていいですよね？」
知らんがな！
経費の算定ってのは結構悩ましい。
漫画家やライターが悩むのは資料費とか取材費ですね。
資料の内、必要経費になるのは実際に使った分だけなのか？ それとも資料として買っちゃった分全部なのか？ 「クルマを描くために資料としてクルマを買った」はアリなのか？「グルメ漫画のために銀座のなんちゃらで寿司を食べた」はどうか？
ケースバイケースとしか言えませんがな。
専門家に訊いてくれ。
ところが、出版業界、漫画界に詳しい税理士さんならわかってらっしゃるのだが、詳しくない税理士さんに当たっちゃうと、説明するのが大変だったりするんですね。原稿料口約束だし、出版契約書は単行本が出てからきちゃうこともあるし。
なので、みなさん「経験則」つーか、我流で申告するケースが多い。で、あとになって、
「ええええええっ！ それも必要経費になるん！」
と払い過ぎに気づいたり、
「よく、あの申告で通ったな？ 査察入ったらどうしよう？」
と青くなったりするわけだ。そんなワケで、
「正確な納税知識を知りたい！」
というニーズは以前からありました。さらに、
「でも、そっちに時間を取られたくない」
というニーズもね。
これに応えるべく、「マンガ家向け確定申告講習会2014」が1月に開催されます。
■講習会詳細
＜マンガ家向け確定申告講習会2014＠京都＞
【名称】 『マンガ家向け確定申告講習会2014＠京都版』～原稿に集中する為の税務・節税対策～
【日時】 2014 年1月25 日（土）16:00-18:30 (開場：15:30)（終了後簡単な交流会を予定）
【講師】 吉岡慶悟税理士
【場所】 ｃｏｔｏ
京都市下京区西洞院七条下東塩小路607-10
【定員】 30 名（要・HP参加申込） 【参加費】 無料(京都市事業の為)
【参加資格】漫画家として確定申告の経験がある方、もしくは2014年確定申告をする必要がある方
【主催】京都市（受託事業者：NPO法人NEWVERY内トキワ荘プロジェクト）
【協力】税理士法人イースリーパートナーズ
詳細・申込： http://www.tokiwa-so.net/kyoto/kakutei2014.html
＜マンガ家向け確定申告講習会2014＠東京＞
【名称】 『漫画家向け確定申告講習会＠東京2014』～原稿に集中する為の税務・節税対策～
【日時】 2014 年1月29 日（水）19:00-21:30（開場：18:30）
【講師】山内真理公認会計士、山内康裕税理士
【場所】コミックスマート株式会社 カンファレンスルーム
新宿区西新宿8-17-1 住友不動産新宿グランドタワー27F
【定員】 40 名（要・HP参加申込） 【参加費】 4,000円
【参加資格】漫画家として確定申告の経験がある方、もしくは2014年確定申告をする必要がある方
【主催】NPO法人NEWVERY内トキワ荘プロジェクト
【共催】コミックスマート株式会社
【協力】公認会計士山内真理事務所
詳細・申込： http://www.tokiwa-so.net/class/kakutei2014.html